「仙台うみの杜水族館」に行ってきました!
【本記事は2月下旬に取材したものです】
仙台で子連れお出かけスポットとして定番の一つ、仙台うみの杜水族館! 雨の日でも遊べるので、我が家では年間パスポートを購入してよくお出かけしています。たかぼんもたくさん歩いて、いろんなおさかなを見て、いつも満足げです。
毎回たかぼんのペースで、すたすた歩いていた水族館ですが、今回はスタッフの方に仙台うみの杜水族館のコンセプトや楽しみ方を教えていただきながらじっくりと楽しんできました。写真でご紹介していきます!
たくさん歩いて遊ぶ日はスニーカーでお出かけします。バッグもリュックにするとさらに便利。柄やテイストは異なりますが、2人ともつなぎスタイルです。
周辺情報
仙台うみの杜水族館は「復興を象徴する水族館」として、2015年にオープンしました。
宮城県民に馴染み深い水族館といえばマリンピア松島水族館がありますが、2015年5月10日に88年の歴史に幕を下ろしました。そこに暮らしていた生きもののほとんどをここで引き継いでいます。
外観は白を基調としていて、スタイリッシュ。
実は、おしゃれで清潔感があるだけではありません。建築基準法で定められている耐震性能を確保し、非常時には津波避難ビルとしての役割も担う、実用性も高い建物です。
近隣には、三井アウトレットパーク仙台港やキリンビール仙台工場、仙台コロナワールドなどがあるお出かけスポット密集エリアに建っています。
アクセス・駐車場
お車でお越しの際は、仙台東部道路仙台港ICを出てすぐ。
また、中野栄駅からは無料シャトルバスが出ています。運行情報は公式Webサイトをご確認ください!
シャトルバス運行情報:http://www.uminomori.jp/umino/access/
車でお越しの際は、駐車場へ右折入庫できないのでご注意ください!
駐車場は広く、800台分のスペースがありますが、行楽シーズンは入庫待ちとなることもあります。お越しになるお時間や時期によって、アクセス方法をご検討されるのがおすすめです。駐車場は無料で利用できます。
水族館の中に入ろう!
入り口にはチケット窓口があります。
シーズンごとに各種割引があるので、公式Webサイトを事前に見てから遊びに来るとお得に遊べます!
入館券2回分の料金で年間パスポートを購入できるので、私は迷わず年間パスポートを選びました!
入館時にどちらにするか決められない場合、ご利用日当日なら、差額をお支払いすることで切替えも可能なので大丈夫。帰りの気分で決めましょう!
入り口には広いスロープがあり、ベビーカーでも車いすの方も困りません。
入り口だけではなく、館内全体がアップダウンを極力なくしたバリアフリー構造となっているので、老若男女問わず快適に楽しめるようになっています。
天井が高く、開放感があるエントランスです!
まだ水族館に入る前ですが、たかぼんは駐車場からここに来るまでの時間も走り回って楽しそうにしています。子供にとっては広い空間があるだけでも十分な遊び場ですね。
入館して左側に進むとロッカーがあります。不要なものは預けてから見学に行くことが可能です。
館内は暖かいので上着が荷物になりがちですが、お外で見学するエリアもあるので、私はその日の気候や子供の体調などを鑑みて預けるかどうか決めています。
台数限定ではありますが、入り口近くの総合案内でベビーカーを無料で借りることができます!
車で出かけるときにベビーカーを積み込むのは結構負担……。身軽にお出かけできるのは嬉しいです。
1階は豊かな三陸の海を再現した大水槽など日本の生きものの展示、2階は世界中の個性的な生きものの展示を楽しめます。
9,900㎡の延床面積に約100基もの水槽群を有する充実度で海の豊かさを表現しています。
季節ごとに展示が変わるウェルカムホールを抜けると、「日本のうみ-東北のうみ-」ゾーンが始まります。
天井には宮城県が全国生産量日本一! のホヤがお出迎えです。
ホヤを見上げながら進むと、早速うみの杜水族館の見どころの一つ、大きな水槽が目の前に広がります。「いのちきらめく うみ」です。三陸の海の生態系が再現されています。
いつ来ても、マイワシは中央に小さくまとまってあまり動かずにクルクル泳いでいるのを不思議に思っていました。スタッフの方に理由をお伺いしたところ、マイワシを捕食する生きものたちから身を守るためにみんなで一つの群れになって泳いでいると教えていただきました。
海の世界を切り取って、横からその縮図を覗かせてもらっているような展示となっています。
1歳になった頃、初めてうみの杜水族館に来た時には展示を見ているのか見ていないのかわからない反応だったたかぼんですが、1歳8か月ともなると真剣に魚たちを見て楽しそうです。
興奮したくさんおしゃべりしながら水槽にくぎ付けでした。
大水槽「いのちきらめく うみ」では、イベントも開催されています! 2万5000尾のマイワシたちが主役となるパフォーマンス、「Sparkling of Life」です。
音楽に合わせマイワシがいろんな方向へ移動する事で、水槽全体がキラキラと輝き、二人ともその世界に一気に引き込まれました。
なかなか写真だけでは伝わりきらない迫力を、ぜひご自身の目で見て感じてほしいです!
短い時間のパフォーマンスなのですが、いのちについて考えさせられました。美しさだけじゃない、海や海で生きる生物のパワーを目の当たりにし、グッとくるものがあります。
イベント時間は公式Webサイトをご確認ください。
イベントスケジュール:http://www.uminomori.jp/umino/event/
次に、日本各地の海に生息する魚たちの展示エリアへ。
仙台うみの杜水族館の内装は木目調で温かみがあり、通路がとても広いのが印象的。
ベビーカーでも周りを気にしすぎずに楽しめますし、平日の昼間は比較的ゆったり見学できるので歩き初めのお子さんと一緒でも安心です。
日本のうみ、とひとことで言ってもさまざまな海があり、色んな生きものが住んでいます。温度や深さなど生息する環境によって生きものの色や形も全然違う。個性派の魚もたくさんいました!
子供が見やすい高さに水槽があるので、自分からどんどん魚に向かって歩いていきます!
「かわいいね」を連呼し、「おかさな」という言葉をこの日習得しました。
水槽を見て歩くだけではなく、さわって覗いて遊べる展示がたくさんあるのもいいところ。たかぼんは年に何回来ても飽きることなく楽しんでいます。
国内飼育最長記録を更新しているヨシキリザメがいました! (2020年3月現在)
環境の変化によるストレスに弱く、飼育は難しいとされているそうです。この日もすいすい元気に泳いでいました。これからも元気でいてね!
三陸沿岸のアマモ場にできる豊かな生態系を再現している「アマモ うみの揺りかご」コーナーでは、自分の好きな色に生き物を塗って、スクリーンに泳がせることができる「お絵描きアマモリウム」もあります!
たかぼんと一緒にぬりぬり。
完成したお魚を台に乗せ、ボタンを押すと……
暗い場所なので写真では分かりづらいのですが、すいすいと泳ぎだしました!
自分が描いた絵が動き出すので、子供には嬉しい体験のようです。
「うみの杜ラボ」という研究所のような展示もあり、地域の希少生物の繁殖に取り組んでいます。展示の内容も幅広いです。
さて、次のエリアがある外に出ると……
迫力のある大きなコイがお出迎え!!
開館から飼育を始め、ここまで大きくなったそう。
他にもヤマメやイワナ、カエルなどがいる「広瀬川 東北の山・里・川」エリア。こちらは仙台市内を流れる広瀬川の環境をモチーフとしています。
来場者の多い土日は午前中で完売するというコイの餌が100円で売っていました。初めて買ってみることに!
たかぼん、間違って食べそうになりながらも恐る恐る水槽へ餌を投げます!
すごい勢いで食らいつくコイは元気いっぱいで迫力満点! 親子でわいわい楽しみました!
そして、「広瀬川 東北の山・里・川」エリアには2019年9月27日にオープンした「ちいさなリスのくに」があります! カラフルな家が可愛くて、写真をたくさん撮りたくなります。
私たちの目線の先にはかわいいニホンリスが!
さわることはできませんが、くるみをカリカリとかじる音がはっきり聞こえるほどの近い距離にいます。ニホンリスは冬眠しないので一年通して元気な姿を見ることができ、毛の色が季節によって変化するのも観察ポイントです。
2階にあがると、大きな「うみの杜スタジアム」があります! 約1000人を収容できるスタンドは、東北最大を誇る広さです。
私がこれまで見てきた他の水族館のスタジアムと比べ、うみの杜スタジアムはひと際開放感があるように感じていました。
今回、スタッフの方に聞いてみたところ、プールにアクリル面がないのが特徴と教えていただき、納得!
視界を遮るものがないので、特に下の席からパフォーマンスを見たときに迫力が違います! 空にイルカが飛んでいくようなダイナミックさと、水しぶきでずぶ濡れにならないかというヒヤヒヤ感がたまりません。
「STADIUM LIVE」は、音楽にのせてイルカ・アシカ・バードがさまざまな技を見せてくれます。イルカ達が勢いよく泳いだり、高いジャンプを披露してくれたり、何回見ても楽しいです。
……と、実は私のほうが今のところは楽しんでおり、たかぼんはまだびっくりしちゃうのか、呆気に取られて茫然。
初めてパフォーマンスを見た日は、驚いてギャン泣きして即退散でしたが、今では神妙な面持ちながらも最後まで座って見られるようになったので彼なりに楽しんでいるのだと、解釈しております。
イルカのスピード感ある演目の次にはアシカが登場です。手を振ったり輪投げキャッチをしたり、コミカルな動きに会場は温かい拍手と笑いに包まれます。
なんとびっくり! アシカも高くジャンプ! かっこいい一面も見ることができました。
今度は頭上を何かが飛んでいって思わず頭をかがめます!
ハリスホーク、ルリコンゴウインコが登場します。
近くを飛んでいくのでスリル満点! より近くで生き物のパワーを感じるのでワクワクします。たかぼんは、もっと大きくなったらさらにパフォーマンスを楽しめるかな?
約20分間のパフォーマンスですが、バラエティに富んだ演出なのであっという間に時間が過ぎました! パフォーマンスの時間など詳細は公式Webサイトをご確認ください。
隣にあるcabanaでは軽飲食やグッズが販売されており、うみの杜スタジアムで飲食が可能です。
天気がいい日は、開放的な2階のテラスでフードをつまみながら休憩するのもおススメ。サメ肉を使用したシャークナゲットなど、面白い商品もあります。
季節ごとに変わるかわいいグッズもたくさんあります!
2階のフロアを進むと、「世界のうみ」ゾーンが広がります。
東日本大震災後に世界各国からいただいた支援や協力といった「世界との絆」に感謝の気持ちを表現しているそうです。
オセアニア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ・アジアといった、 さまざまな地域の生き物の暮らしを垣間見ることができます。
1階の展示とは壁の色やテイストが異なるので、新鮮な気持ちで生きものたちの様子を楽しめます。
「世界のうみ」コーナーを抜けると、2階からも大水槽が見えました。1階で見るのとはまた違って、椅子に座り映画を見ているような気分です。
キラキラ光る壁にタッチしながら進むと……
「クラゲのいやし」が待っていました! 6基の水槽の中で色んな形のクラゲがゆらゆら漂っています。時間を忘れてずっと見ていられる癒し空間です。
半屋外のエリアに出ると、「海獣ひろば」があります。
ペンギンやオタリアを近くで見たり、写真を撮ったりできるプログラムもありますよ。詳細は公式Webサイトをご確認下さい。
アクリル越しのかなり近い距離で、いろんな種類のペンギンを見ることができます。
冬季はオウサマペンギン、ジェンツ―ペンギン、イワトビペンギンも屋外ペンギン水槽で見ることが出来ます。
もちろんこのエリアもバリアフリーで、子供が見やすい工夫もたくさんあります!
1階に降りると、「うみの杜ビーチ」がありました!
磯場が再現されていてホヤやヒトデなどと触れ合うことができます。
初めての経験に恐る恐る手を伸ばすも……! 今回は触れず。また、今度チャレンジしようね!
たくさん遊んでお腹がぺこぺこです!
フードコート「wakuwaku ocean」でランチタイム。
三陸の海産物など、新鮮な県内産食材をふんだんに使用したメニューが用意されています。
子供用の椅子や食器なども充実しているので安心してご飯が食べられます。
キッズスペースも完備! 注文後は遊びながらご飯ができるのを待ちます。
大きなイルカの上で寛いだり、滑り降りたり。
フォトスポットにもなるかわいい遊び場です。
さあ! ご飯ができたのでカウンターから受け取ってきました!
今日はサバだし味噌ラーメンと、お子さまラーメンを注文しました。
ちゅるちゅる大好きたかぼん。
もう待てません!
いただきます!
たかぼんがラーメンに勢いよく食らいついている間に、私もラーメンを堪能します。
焼いたサバの香ばしい香り!
うん! おいしい!!
これを食べに水族館に遊びに来たいぐらい、本当においしいです!
隣のたかぼんはあまりのおいしさにスープまで飲み干しています。
どれどれ麺はどうかな?!
ぱく!
麺をすすると、口の中にサバの風味が広がります。味噌のコクと魚の脂の旨味が合わさって、たかぼん同様、こちらのスープも全部飲み干してしまいたいくらいおいしい!
サバの身をほぐした具が乗っているので、それとともに麺を口に入れると格別でした!
お野菜もたくさん乗っていてボリューム満点!
たかぼんの好物、コーンたっぷりのコーン蒲鉾串です。
醤油の香ばしい香り!
ぱく!
コーンの甘味とバター醤油の塩気がクセになる一品でした。
水族館でさまざまな海の展示を見たあとに、食を通じてその豊かさを感じて楽しめるよう工夫されています。
帰る前に「umimori shop」という、お土産屋さんに立ち寄ります。
ショップ前にはフォトスポットもあります! 色々絵柄が変わるので大人も夢中になって遊べます。
お店で人気なのは、うみの杜水族館の公式キャラクター・ペンギンのモーリーグッズ!
他には、お土産の定番クッキーもあります。
変わり種のグソクムシスイートポテトも人気があるそうです!
店内を見るだけでも楽しくてあっという間に時間が過ぎていきます。
出入り口の隣、ロッカースペースにある記念スタンプをパンフレットに押して帰ります。
モーリースタンプGET!
満足そうに笑うたかぼんを見て、わたしも笑みがこぼれます。
最後にオムツ替えや授乳ができる場所をご紹介します。
オムツ替え台と給湯シンクもある授乳室は、館内に2ヶ所にあります。エントランス付近と2階の「クラゲのいやし」付近です。
私達は今回、2階を利用してオムツ交換しました。
1組毎に利用できるスペースとなっています。
この他に、オムツ替えのみの場合は多目的トイレと女子トイレのベビーベッドが使用可能です。
1階、2階ともに展示エリアの前後にあります。エントランス付近の多目的トイレと女子トイレ、1階の展示エリアを終えたエスカレーター横・2階の軽飲食店横の多目的トイレ、「クラゲのいやし」付近の多目的トイレと女子トイレです。
何度も遊びにきていた仙台うみの杜水族館でしたが、どんな背景があってこの展示があるのかという思いや、各地域の海の違いを感じながら見て歩くと、より学びがありました。
小さいお子さん連れの方は展示に掲示されている説明のパネルをゆっくり見る時間はなかなかないかもしれません。
この記事を事前に読んでいただいた方が仙台うみの杜水族館に訪れた時に、水族館の楽しみ方がより深いものになるといいなと思っています。
あらためて、仙台うみの杜水族館が好きになりました! 我が家ではますます年パスが活躍する機会が増えそうです。
仙台うみの杜水族館
宮城県仙台市宮城野区中野4丁目6番地
9:00〜17:30(最終入館17:00)
年中無休
※季節によって営業時間に変動がございます
※新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休館日につきましては、公式Webサイトをご確認ください
公式Webサイト
撮影:はま田 あつ美