02 働く

【しごと場】杜の都仙台に「志」が「繋がる」空間を「cocolin(ココリン)」

- 2019.11.17
【しごと場】杜の都仙台に「志」が「繋がる」空間を「cocolin(ココリン)」

2018年に移転したばかりのコワーキングスペース&シェアオフィス「cocolin」。
五橋駅から徒歩1分という立地の良さと、木のぬくもりを感じるゆったりとした雰囲気が人気の場所。どんな設備が揃っているのか、どんなスタッフさんが運営しているのか、をご紹介します。また、「移転の理由は何だろう?」という気になる部分にも答えていただきました。

コワーキングスペース&シェアオフィス「cocolin(ココリン)」
場所:〒984-0075
宮城県仙台市若林区清水小路6-1
東日本不動産仙台ファーストビル1階
TEL:022-353-5035
URL:cocolin公式ホームページ

cocolin HPより引用

cocolinは五橋駅の改札を出て、徒歩1分ほど。イオンエクスプレス隣のビル「東日本不動産 ファーストビル」の1階にあります。


迷われる方も多いそうですが、こちらの扉から中に入ります。cocolinを運営する株式会社LASSICや、起業を支援する株式会社MAKOTOのオフィスも入居しています。


中に入ってみると、木材の雰囲気がおしゃれな窓が大きく明るいオフィスが!
この日も数名の会員さんがいらしていましたが、これでも少ないほうだということで、常に10名ほどの人が出入りしているそうです。人の賑わいがある、活発な印象を受けました。


■固定席


固定席は、左右をパーテーションで区切られたデスクスペースを専有で使うことができます。私物なども置いたままでOKですが、鍵付きのロッカーも同時に貸し出しをしてくれるので、貴重品や機密文書を安全にしまっておくことができます。窓際にある固定席は中庭を眺めることができ、明るい雰囲気なのが魅力的。

■フリー席


固定席以外のデスクやテーブル、ソファなどを使うことができます。ネームプレートを置いて、席を確保して利用します。

カウンターには椅子がありますが、立って作業をする方もいました
カウンターには椅子がありますが、立って作業をする方もいました

入り口にある楕円形のカウンターには中に観葉植物が飾られています。これはスタッフの星さんがデザインされました。「cocolin」のコンセプト「cocorozashi(志)」が「link(繋がる)」から、縁が繋がり円になるという想いから円形のカウンターを作りたいと考えたそう。正円ではなく、楕円なところが珍しいですよね。

小上がりの畳の空間は寝転んで読書や休憩にもぴったり。
小上がりの畳の空間は寝転んで読書や休憩にもぴったり。
大きいデスクもあるので、資料を広げて作業をしたい方や大人数での利用にもおすすめ
大きいデスクもあるので、資料を広げて作業をしたい方や大人数での利用にもおすすめ

■ミーティングスペース

ソファー席でゆっくり考え事もいいですね
ソファー席でゆっくり考え事もいいですね
ファンの多い石巻工房の家具はcocolinのために作ったそう
ファンの多い石巻工房の家具はcocolinのために作ったそう

■会議室

こちらは小会議室で、小型のホワイトボードもあります
こちらは小会議室で、小型のホワイトボードもあります

コワーキングスペースでは電話の話などを聞かれてしまう心配もありますが、このように仕切られている部屋を気軽に使うことができるのは嬉しいですよね。

遠隔会議で必須なカメラとモニターがあるのが嬉しい
遠隔会議で必須なカメラとモニターがあるのが嬉しい
アウトドア風な雰囲気がある珍しい会議室
アウトドア風な雰囲気がある珍しい会議室

中央にあるのが、円形会議室。こちらにもモニターやカメラ、ホワイトボードが設置されています。人工芝は土足厳禁です。
※会議室には予約が必要。

■フリードリンクカウンター

カウンターには意見箱も置いてあります
カウンターには意見箱も置いてあります

フリードリンクカウンターには豊富な種類の飲料品が揃っていました!コーヒーや紅茶、ミネラルウォーター、お茶などは無料で飲むことができます。電子レンジや冷蔵庫もあるのが便利。

冷蔵庫には常にフリードリンクが用意されています
冷蔵庫には常にフリードリンクが用意されています

■本棚


本棚にある本は自由に読んで良いそうです。ビジネス書やデザインの本も揃っていましたが、特に人気なのがマンガ本なんだとか。名作揃いなので、気分転換に読みたくなってしまう気持ちが分かります……!

■ロッカー


固定席の方は無料で、フリー席の方は月額3,000円(税別)で利用することができます。

■複合機、シュレッダー


複合機は1枚単位の値段で利用でき、シュレッダーは無料です。

■各種文房具


こんなに豊富な文房具が揃っていることにびっくりしました!封筒も長形と角形、どちらも無料で使って良いそうです。急に資料を送ることになっても、すぐに対応することができるのがとても便利……!総務の担当がいない個人事業主の方には、特に嬉しいサービスだと感じました。

■郵便BOX


月額3,000円(税別)で利用することができ、契約することで法人登記や住所利用が可能になります。指定があれば、着払いで転送をしてくれるそうです。

■その他のサービス

経理代行サービスを紹介してくれる「経理・財務サポートサービス」や、固定電話番号の子番号を貸与してくれる「固定電話番号貸与・転送サービス」など、起業したばかりの方にも嬉しいオプションがたくさんあるので、困ったらスタッフの方に相談してください。

■DATEBIKEやレストランも!



ビルの駐輪場にはDATEBIKEが設置されています。また、同じビルの1階にはレストラン&カフェの「MEINA(メーナ)」さんがあり、お手頃な値段で楽しめるランチはとっても美味しいのでおすすめです。隣にはイオンエクスプレスもあるので、お出かけも買い物も食事もなんでも揃っている便利な場所です。

■cocolinを運営する「株式会社LASSIC」のスタッフにインタビュー

左から、地域イノベーショングループ 栗本 今日子さん、brIT事業部システムアナリスト 星 優里奈さん
左から、地域イノベーショングループ 栗本 今日子さん、
IT事業部システムアナリスト 星 優里奈さん

ーcocolinを立ち上げたきっかけは何ですか?
星さん:我々が立ち上げたわけではなくて、元々はここに入居されている「株式会社MAKOTO」さんが運営をされていたんです。
ーそうだったんですね!
星さん:2018年3月にMAKOTOさんから事業を引き継ぎ、運営を始めました。私も入社したのが2017年なので詳しいことはわからないのですが、弊社が2016年に仙台オフィスを立ち上げた時にcocolinの会員として入居したと聞いています。そこでMAKOTOさんと親しくさせていただいていて、「事業の拡大に伴い、運営を任せられないか?」とお願いされたそうなんです。ちょうど、榴岡駅の近くにあったNAVISビルが閉館することになったので、移転に伴い運営も移行することになりました。


ー星さんが移転を担当されていたんですか?
星さん:いえ、当時6名いたスタッフ全員がフルで稼働していました。移転のタイミングで仙台オフィスのオーナーが離れてしまって……。移転の計画が全てオーナーの頭の中にあったので、書類も何も共有されていない状態からのスタートでした。元々の移転予定日を後倒しにして、なんとか移転することができました……。
ーそれは……。怒り出す会員さんもいたのではないですか?
星さん:かなり迷惑をかけたので、代表が謝ったのですが、みなさん「大丈夫だよ」って言ってくださって……すごく救われました。ただ、登記の面で不都合がある方もいたので、50名ほどいた会員さんが10数名まで減りました。


ーこの木材の雰囲気が素敵ですが、どのようなコンセプトなんですか?
星さん:とりあえず、会員さんが使えるようにすることでいっぱいいっぱいだったので、コンセプトを考える余裕はありませんでした。インテリアを置いてみて、後からこういうコンセプトにしたいとか、もっとこうしたいという方向性が定まってきました。空間が寂しかったので、象徴となるインテリアを置きたいと考え、楕円形のカウンターをデザインして作ったんです。ここの木の感じは会員さんからも「落ち着く」と好評をいただいています。
ー移転直後の運営はどんな感じだったんですか?
星さん:移転直後は我々もシフトを回すことで必死でした。必要最低限なネットや複合機だけを用意しただけで、今のようにドリンクや文房具などは整っていませんでした。早番と遅番、土曜日の営業を6人のスタッフだけで運営していたんです。弊社はIT企業で、それぞれ他の仕事もあるので、シフトが組めなかったり、受付のかたわら仕事をしていたので、集中できなかったりしました。「cocolin運営専用のスタッフが欲しい!」と要望して、2018年5月に栗本さんが入ってくれました。細かいところを整えてもらったり、ホームページの開設をしてもらったりして、徐々に会員数も伸びていき、今では50名を超えました。


ー集客はホームページ以外も何かやられていたんですか?
栗本さん:イベント開催やキャンペーン、広告など様々なことをしてきましたが、SNSを使った広報が一番効果があったと考えています。入社した時は会員が10数名だったので、何ヶ月かは受付にいても人が全然いなくて、「なんで私はここにいるんだろう……」と思った時も正直あったんですけど(笑)
ーcocolin運営専属で入ったはずなのに(笑)
栗本さん:そこで、cocolinのことをまずは知ってもらおうと、名前を広めることから始めました。あとは、口コミでどんどん認知が広まっていき、一年をかけてようやく賑わいを取り戻すことができました。人が増え、これからコミュニティーを作っていこうという段階になっています。ゆるい繋がりから、深いつながりになって、新しいビジネスができるとこまで持っていくことが次の課題だと思っています。まずは不定期で懇親会を行なうことから始めています。
ー入会されている方はどんな方がいらっしゃるんですか?
栗本さん:業種は様々ですね。設計や医療系、不動産、WEB関係、ライター、終活アドバイザーなど……「こんな仕事があるんだ!」って驚くこともあります(笑)。資格取得の勉強をするために借りている方もいますよ。
星さん:あとは、県外の方で、仙台営業所をスモールスタートしたいという企業さんが多いです。法人登記が安くできるので、新規事業したい、仙台スタートアップしたいという方には便利だと思います。


ードロップインでのサービスをしていないのはなぜですか?
栗本さん:安心感です。今いらしている会員さんに迷惑をかける人がいると困るので、入会時に面談をしています。利用者の年齢層が他のコワーキングスペースより比較的高いのは、それが理由かもしれませんね。
ーどんな方に利用してほしいですか?
星さん:仙台のコワーキングスペースは、ターゲットが分かれていると思うので、うまく自分に合ったところを見つけてほしいです。私の勝手なイメージが強いのですが、コワーキングスペースのイメージって、おしゃれなメガネをかけた意識の高い若者が討論をしているような感じじゃないですか?(笑)。cocolinはそんなことなくて、のんびりリラックスしながら仕事をしたい人に向いていると思います。
ー今後の目標があれば教えてください。
星さん:弊社はIT企業なので、ITを活用していきたいです。また、cocolinの運営は「地域イノベーション」という部署があり、その事業の一環なんです。空きテナントやビルなど空間の利活用をして、地方にも雇用できる場所を生むためにコワーキングスペースを運営しています。私は入社して3年目で、今も福島から高速バスで通ってきているんです。福島が好きなので、いつか福島にも拠点を作りたいです。

写真:opentown 小林啓樹

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