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食卓や生活に彩りを添える「Origami Sendai(オリガミ センダイ)」が支倉町にオープンしました!

- 2022.12.28
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食卓や生活に彩りを添える「Origami Sendai(オリガミ センダイ)」が支倉町にオープンしました!

今年も残すところ数日。街中には人通りが戻り、新たにオープンしたお店も多く心踊る一年でした! 皆さんはどんな一年でしたか?

今回は、9月に支倉町で移転オープンした「Origami Sendai(オリガミ センダイ)」へ伺いました。食器を中心に扱う雑貨屋さんですが、小さな喫茶スペースもありますよ〜! さっそくお店の様子をご紹介します!

アクセス

仙台市地下鉄東西線 大町西公園駅から徒歩15分。近くにはシェアオフィス「THE 6(ザ シックス)」や、アンティーク家具雑貨「HYGGE(ヒュッゲ)」があります。


白い外壁に、梁のように突き出た屋根が印象的。
店舗サイン以外の看板や入口が通りに面しておらず、隠れ家のよう。知っていることを自慢したくなっちゃいそう!


入店前からときめいてしまった大きな観音開きの扉。カラフルなガラスが嵌め込まれていて教会の入り口みたい……!


店内は白壁がアクセントになるダークトーンで落ち着いた雰囲気。
什器は古材やアンティーク調のアイテムで統一されています。

什器の素材感を見ているだけでも楽しい……!
什器の素材感を見ているだけでも楽しい……!

店主セレクトアイテムの数々

お店に並ぶアイテムは、全国各地の作家さんが作る器を中心に、アクセサリーやポルトガルのカトラリーブランド「Cutipol(クチポール)」などセレクトのジャンルは多種多様です。



シンプルなデザインの器や小さな豆皿は、使用している食卓のイメージがしやすくて取り入れやすそう!

ファンの多い、中川夕花里さんの作品
ファンの多い、中川夕花里さんの作品

幾何学模様と凹凸感が素敵な中川夕花里さんの作品は、模様に合わせてテープを切り貼りし丁寧に色付けを行なっているそう。可愛らしい作品ながら、とても手の込んだ技術が使われていて長く大切に使いたくなりますね。



食器はなかなか衝動買いしにくくて……という方も多いはず。絹糸を使用したネックレスや、真鍮素材のリングなどアクセサリーも素敵なものが揃っていましたよ!

ディスプレイに使用されていたガラスのトレーは、宮城で活動する「tiinei(チイネイ)」の作品。ガラスの粉を鋳型に詰めて焼き上げる製造方法は一つ一つ使い切りのため一点もので、すりガラスのような淡い雰囲気が雪や氷のようで冬の季節にぴったり!

お店で取り扱っているアイテムの多くは、常時必ずあるわけではなく、品切れになると次の入荷が一年先……ということも多いそう。人気のアイテムは入荷後すぐに完売してしまうほど。手仕事ならではのアイテムなので長く大切に使いたいですね!

企画展も目が離せない……!


取材時|空想遊牧民 小山羊 企画展「記憶の欠片」
取材時|空想遊牧民 小山羊 企画展「記憶の欠片」

店内では、不定期で作家さんの企画展が開催されています。取材時は真鍮の食器やアクセサリーが店頭に並び、一際目を惹くディスプレイになっていました。

常時取扱いのない作家さんのアイテムが実物を見て購入できたり、アクセサリーのオーダーができたりと量販店ではできないお買い物を楽しむことができそうです〜!

使っている自分をイメージできる喫茶スペース

月餅と抹茶ラテのセット
月餅と抹茶ラテのセット

店内の小さな喫茶スペースでは、コーヒーや抹茶を使用したドリンクメニューを店頭に並ぶ器でいただけます。

洋服のように試すことができない食器。
お皿は重さや触り心地を感じやすいですが、カップ類は実際に口をつけてから購入ができないので、口触りやドリンクの飲み心地を体験できるのはうれしいですね!

必ずしも気になっているカップで飲めるわけではないようですが、気になるものがある時は試せるかお尋ねしてみてくださいね。



ほんのり優しい甘さの抹茶ラテと一緒にいただくのは、月餅専門店「月のお菓子」の月餅。お店に月餅がある時だけ、ドリンクと合わせて注文が可能です。みっちりあんこが詰まった月餅、いただきます〜!


甘さ控えめの白餡にくるみが入っていました。ほのかに杏仁の香りが鼻から抜けて大人味! 甘い抹茶ラテと合わせても重くならず、コーヒーとも合いそうな上品さです。

喫茶のみの利用もできるので、月餅を見つけた時はぜひ召し上がってみてくださいね!

店主・おりがみさんへインタビュー

2017年に立町でオープンし、5年半の営業を経て支倉町へ移転したOrigami Sendai。店主のおりがみさんは、東京で10年アパレル業界での勤務を経て、地元仙台での店舗オープンに踏み切りました。

仙台へUターンをしたきっかけや、店舗で開催されている企画展などについてお話を伺いました。


ー「オリガミ」という日本のモチーフと日本全国の作家さんのアイテムを扱いながら、Cutipolなどの輸入アイテムもあるお店ですが、コンセプトがあれば教えていただけますか?

コンセプトは「和洋折衷」でしょうか。何事にも囚われずニュートラルなお店を作りたいと思っています。
憧れが詰まった東京へ出たものの、東京には才能溢れる人が多く一生を掛けて張り合う事にも疲れてしまい、地元仙台に戻り無理がなくちょっと気分や生活の質を上げたいと思った自分自身の様な「適度な暮らし」のお店を開きたいと考えました。


ーUターンして、立町の店舗をオープンするまでの経緯を伺います。Origami Sendaiがオープンするまでの活動を拝見しておりました。昨今よく見かける「カフェ情報アカウント」のように、仙台のカフェや飲食店を中心に店舗情報などを発信されていた印象を強く持っています。店舗を始めるための準備期間のようなものだったのでしょうか?

Uターンを決意した時点で、仙台で「Origami Sendai」というお店を開くと具体的に決めていました。仙台に戻ったらすぐに店舗をオープンする意気込みでしたね。でも、自分の記憶にあった仙台の家賃相場よりグンと値上がりしていて、物件に巡り会えなかったんです。

その間を埋めるように始めたのがInstagramでした。10年ぶりに戻った仙台にはほとんど知り合いがいなかったので、ほんの少し知り合いが増えたらいいな、と。
自分も仙台を巡るうちにお店やスポットを知れたらいいな……くらいの気持ちでアカウントを作って発信を始めました。ちょうど時代がTwitterからInstagramに移行していた時期ということもあり、自分が想像していたよりも多くの人がアカウントをフォローしてくださり、想定外の広がりを見せました。

ーそうなんですね! SNSで発信を続ける中で店舗に反映された部分などはありますか?

「好意的な事だけを発信し続ける」ところはSNSを始めた頃から軸になっています。元々SNSに興味がなくてOrigami Sendaiのためにカメラを買い、SNSアカウントを立ち上げたんです。自分を出すのがあまり好きではないので、私自身の気配はなるべく消して(笑)、ネガティブなことや評論をするわけでもなく、行ったお店がよかったから投稿をあげるというスタンスを貫いてきました。これは店舗に置くアイテムでも同じ思いを持っています。


反映した部分を挙げると、喫茶スペースはSNSでの反響を加味して追加しました。これはSNS投稿をしていく中で、当時の東京と仙台でカフェの位置付けが全く違うことに気がついたことがきっかけです。

東京では「買い物やお出かけの途中に立ち寄る場所」ですが、仙台では「外出の目的地」だったんです。カフェの投稿をするとリアクションが非常に良くて、「#カフェ巡り」なんて趣味で交流が生まれる。1日に何件もカフェをハシゴする人が多いことに衝撃を受けました!


ー確かにカフェを目的地にして予定を立てることが多いです(笑)
仙台でカフェの注目度の高さを目の当たりにして、「カフェをやろう!」とはならなかったんですね。

そうですね。ふつう流行りのカフェにシフトチェンジしますよね(笑)
でも私はそもそも飲食業界で働いた経験がありませんし、前職で「流行を作る」仕事をしていたので、光が当たっていない物にスポットライトを浴びせていく事が面白いと感じていました。自分の店が最高じゃなくても良いので、興味を持つきっかけになるような店を作りたいと思いました。

ただ、実際に商品でドリンクが飲めることや、購入しなくても気軽に立ち寄れることは必要だと感じて喫茶スペースを盛り込んだので、SNSからの気付きは大きかったですね。


ー企画展について伺います。不定期で開催されている企画展ですが、こちらもおりがみさんのセレクトで企画運営を行っているのでしょうか? 作家さんからの持ち込み企画のようなものですか?

私から依頼をしています。店舗でお取り扱いしている作家さんと同じように、自分自身でフォーカスをした作家さんへ依頼をしています。移転後はテーマのある企画を意識して、開催に向け準備を進めています。

企画展をスタートしたのは立町店をクローズする一年前頃からなので、まだ回数は多くありません。小売店や雑貨屋は「買い取って、在庫を販売する」を繰り返すのが当たり前だと思っていたので、企画展に合わせてアイテムを用意していただき、期間が終わったら在庫をお戻しするという仕組みに馴染みがなく、少しずつ取り組んでいる状況です。実際にやってみると、会期に合わせて、遠方の方や、作家さんのファンの方など普段お会いできないお客様との出会いの場にもなっているなと感じます。

東北は、作り手さんたちと物理的な距離があり「こういうのやってみたいんだよね」と気軽に打ち合わせやスケジュールの相談ができないのは難点だなと感じますが、それでも自分の中で新たな取り組みとして楽しく企画をしています。

よく見ると馬の顔になっているバングル
よく見ると馬の顔になっているバングル

ー移転から約3ヶ月が経過しますが、立町と支倉町で変化を感じる部分はありますか?

客層が少し変わりました。支倉町は周辺環境もあり主婦層の方が多い印象です。また、立町エリアの雰囲気に尻込みをしていたという方から、移転を機に来店してみたというお声もいただきます。メインで扱うものが器なので、なかなか頻繁にお買い物をされる方は少ないですが、ギフトを当店で選んでくださる方もずいぶん増えました。

ー近年、おしゃれなお店やカフェが立ち並ぶようになった立町エリアですが、Origami Sendaiもその火付け役だったように思います。尻込みするという方もいらっしゃったんですね。

そうですね。特にお店を始めた5、6年前はまだホテル街の印象を強く持つ方が多かったように感じます。ちょうど私がお店をオープンする数ヶ月前に、近所に片平の「HEY(ヘイ)」の前身である「Welcome(ウェルカム)」がオープンしましたが、軌道に乗るまで集客にはずいぶん苦労した思い出があります。

Welcomeの皆さんと「頑張ろう!」と言っていたのを覚えてますね。お互いにお客様に「こんなお店があってオススメだよ!」なんて紹介をしていましたし……。当時の自分の限界で借りていた場所でもあるので、いつかは立町を出たいと思っていましたし、そう考えると5年半経ってようやく巣立ちを決意できたなぁという感じです。


ー最後に、店舗を営業していく上で今後の展望などがあれば教えてください。

「その時の」自分の気になる物を今後も扱っていきたいなと思いますね。ブランディングを意識して無理が祟ったり、他人の評価や縛りに自分自身が苦しんだりしないような。もちろん商売なので売れなきゃ意味がないですし、そのために需要や価格帯など気にする部分も多くあります。

でも私も人間なので、その時の気分や、年月を重ねて趣味趣向も変っていくはずなんです。その変化を否定せずに、自分の気になる物を扱いたいですね。その中で私も、お客様も良いものに触れていき、仙台でもクラフトアイテムに対する敬意や、見合った対価を支払う文化が一層根付いたら良いなと思います。

また、私はアパレルの出身なので、器を洋服と同じように自分の気持ちを上げるアイテムとして気軽に楽しんで欲しいなという思いもあります。全部良いアイテムで揃えなくても、毎日使うマグカップやお茶碗が気分が上がる物であればいい。料理ができなくても、スーパーのお惣菜を盛り付け直して楽しく食事の時間を過ごしていただけたらと思います。そんな風に日常に取り入れてもらえたら嬉しいですね。

もう一つは、ずーっと長く続く、町の一部として面白いお店になることです。
語弊が無いように受け取ってもらいたいのですが、東京を過剰に意識したおしゃれなお店や、クオリティが高いお店だけが正解じゃないはずで……。よくわからないお店や、行ったことないけどずーっと続いてるお店がある町を私自身は面白いなと思っているので、そんなお店が仙台にもっと増えたらいいなと。そしてそこに当店が入っていれば嬉しいなと思います。




店舗情報
Origami Sendai(オリガミ センダイ)
〒980-0824 仙台市青葉区支倉町2-51
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日、木曜日
公式Instagram

備考:12/28〜1/1まで年末年始休業
   1/2(月)〜1/15(日) 宮下将太企画展「燦爛と」

撮影:はま田 あつ美

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