仙台で購入可能な「いちご」9種類を食べ比べました!
こんにちは! KURASHITOのAnneです。
突然ですが、皆さんいちごは好きですか?
宮城県は全国でも指折りのいちごの生産地。「もういっこ」や「にこにこベリー」などのオリジナル品種のほか、「ミガキイチゴ」をはじめとしたブランドも展開されているので、日々の食卓やご贈答品として私たちの生活にとても近いフルーツですよね!
今回は、いちごマニアのAnneが、宮城県で栽培されているいちごを中心に、仙台市中心部で購入可能な9種類を食べ比べてみました!
目次
いちごの味や食感の違いに注目すると、KURASHITOスタッフの中でも「歯応えある方が好き」「大粒で甘いのが好き」と好みが分かる結果に……!
お買い物や、いちご狩りに行く際に選ぶ参考にしてみてくださいね。
私イチオシのいちごや、最近注目している新品種もご紹介していきます〜!
おいしいいちごの選び方
せっかく食べるなら、おいしいものを選びたいですよね!
いちごを選ぶときにのオススメチェックポイントをいくつかご紹介します〜!
ヘタが反っている
県内産や近隣県のいちごを購入するときは、収穫してから日が経っていない目安になりますよ! 遠方から届くものは、輸送中に葉の色が変色してしまうこともしばしば。あまり過敏になりすぎず、他のポイントと併用してチェックしてみてくださいね。
表面がツヤっとしていて光を反射する
日数が経過すると、表面がしおれてきたり、グジュグジュになってしまいます。なるべくツヤっと光を反射しているものがオススメ!
ヘタのキワまで赤くなっている
「いちごはヘタ側から食べると美味しい」と聞いたことはありませんか?
いちごは先端から甘く熟していくので、先端側が糖度が高くこのように言われています。ヘタの近くまでなるべく赤いものを選ぶと、全体的に甘いいちごの可能性が高いですよ〜!
ちなみに、いちごはたっぷり光合成をすることで甘くなり、あたたかさによって赤く色づくそうです。いちご狩りの時は、なるべく晴れの日が続いたタイミングで計画を立てるのがオススメです〜!!
品種によって変化する色づきもチェック!
品種によって「紅色のような赤」になったり、「オレンジがかった赤」になったりと完熟の色づきはさまざま。色づきが薄くても完熟している品種もあるので、今回はそんな特徴にも触れながら紹介していきます!
いちご食べ比べチャート&一覧表!
今回食べ比べした品種はこちらの9種類。
スーパーでもよく見かける品種から、珍しい「白いちご」まで集めてみました〜!
購入場所 | 大きさ | 甘さと酸味 | |
---|---|---|---|
もういっこ | 山元いちご園 | 中粒〜大粒 | 甘さと酸味のバランスがいい |
とちおとめ | カーラ・フルッタ | 小粒〜大粒 | ほのかな酸味で甘みが強い |
にこにこベリー | カーラ・フルッタ | 小粒〜中粒 | 甘さと酸味のバランスがいい |
とちあいか | カーラ・フルッタ | 中粒〜特大粒 | 甘みが強い |
きらぴ香 | 3007 | 中粒 | 酸味が少ない |
パールホワイト | 3007 | 中粒 | スッキリした甘さ |
すず | ICHIGO WORLD | 小粒〜中粒 | 甘みが強い |
紅ほっぺ | カーラ・フルッタ | 中粒〜特大粒 | 甘みが強い |
やよいひめ | カーラ・フルッタ | 中粒〜特大粒 | 甘みが強い |
みなさんは、いちごと聞いて思い浮かべる種類はどれくらいありますか?
農林水産省の発表では、日本だけでも300種類以上が栽培されているとされています。世界全体に目を向けると、その約半数の品種が日本のものだそう……!
甘さの追求だけでなく、味や食感、収穫までのスピードや日持ちの良さなどの特徴を増やした新品種が続々と作られているんです!
食べ比べチャートは、食べた感想を元に、甘みの強さを「スッキリ」「濃厚」、果肉の食感を「柔らかめ」「硬め」で作成しました。
それでは、それぞれ特徴や味について紹介していきます!
宮城県が特に力を入れている3品種
もういっこ|宮城県
宮城県生まれの「もういっこ」は、寒冷な気候の東北でも病害に強いオリジナル品種としてデビューした品種。「ついつい”もう一個”と手を伸ばしてしまう」という意味が込められています。スーパーなどでは中粒〜大粒が比較的並びやすいですよ〜!
中までぎゅっと詰まった果肉は硬め。今回は中粒のものを購入しましたが、大粒になるとボコボコした形で、表面がうっすらオレンジがかったものが多い印象です〜!
・サイズ感:中粒〜大粒
・果肉の硬さ:★★★☆☆
・果汁感:★★☆☆☆
・日持ち:◎
県内での流通量が多く、手に取りやすい価格帯なのもうれしい〜!
とちおとめ|宮城県
いちごと聞いて、真っ先に頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
栃木県生まれで、全国的に栽培されている品種ですが、意外にも関東〜東北での消費量が多いそう。
完熟になると柔らかくなるので、ほのか酸味の残るジュワっとジューシーな食感が好みの方にオススメの品種です!
・サイズ感:小粒〜大粒
・果肉の硬さ:★★☆☆☆
・果汁感:★★★☆☆
・日持ち:○
生クリームやあんこなどの甘さと、いちごの酸味も相性抜群!
にこにこベリー|宮城県
「もういっこ」と「とちおとめ」を掛け合わせた「にこにこベリー」は2019年にデビューしたばかりの宮城県オリジナル品種!
とちおとめの強い香りや、もういっこの果肉の硬さを受け継いだ、甘味と酸味のバランスと日持ちの良さが持ち味。
切り口はまさに、「もういっこ」のようなギュッと詰まった果肉と「とちおとめ」のような鮮やかな紅色。香りがいいので甘さをより強く感じやすいです!
・サイズ感:小粒〜中粒
・果肉の硬さ:★★★☆☆
・果汁感:★★★☆☆
・日持ち:◎
日持ちもするので、ギフトにもオススメ!
よく店頭で見かける他県産の2品種
とちあいか|栃木県
今シーズンは特によく見かける、栃木生まれの「とちあいか」。
「全国で愛される栃木の果実になってほしい」という意味を込めて名付けられたそう。一口では食べられないほどの特大粒も店頭に多く並びます。大きないちごがお好きな方にオススメです〜!
果肉の歯応えもありながら、果汁感もあり、酸味が少なめなので、ぜひ練乳なしで食べてみてください!
ヘタが窪んでいるので、ころんとした小粒〜中粒は断面がハートのように見えるのも特徴。スイーツなどの飾り付けにもオススメですよ〜!
・サイズ感:中粒〜特大粒
・果肉の硬さ:★★★★☆
・果汁感:★★★☆☆
・日持ち:○
私は今回食べ比べた中で「とちあいか」が一番好みでした〜!
きらぴ香|静岡県
静岡生まれの「きらぴ香」は、シュッとした縦長シルエットが特徴!
収穫量が安定してくると、宝石箱のように綺麗にパッケージされたものが特に目を惹きます〜! その名の通り「きらきらとした宝石のような輝きで、甘くフルーティな品のよい甘味と香り」を由来としています。
甘さはスッキリしていますが、花のような香りがするちょっと不思議な味でした! 比較的果肉は硬いそうですが、今回食べ比べた中では柔らかめに感じましたよ〜!
・サイズ感:中粒
・果肉の硬さ:★★☆☆☆
・果汁感:★★★☆☆
・日持ち:○
静岡県のみでの栽培品種なので、店頭での購入やお取り寄せがオススメ!
見かけたらラッキー!? 珍しい2品種
パールホワイト|佐賀県
数年前から薄ピンクの「淡雪」や桃の香りがする「桃薫」などの赤くない品種(白いちご)ブームが到来していますね! その先駆け「初恋の香り」は開発に20年かかっているのだとか……!
そして、白いちごの中でも群を抜いて白いと言われているのがこの「パールホワイト」です。
中まで驚きの白さ……! ですが、今回食べ比べした中で一番香りが強く、パッケージから溢れるあま〜い香りにうっとり……!
果肉は比較的硬めで、甘味もあっさり。数日後にも食べてみると、パイナップルのようなトロピカルな香りが鼻から抜けました!
ちょっと金額は高価ですが、珍しいものがお好きな方は一度食べてみてはいかがでしょうか?
・サイズ感:中粒
・果肉の硬さ:★★★★☆
・果汁感:★★★☆☆
・日持ち:◎
完熟でも白い理由は、いちごに含まれる様々なポリフェノールの一種であるアントシアニンが少ないからだそう!
すず|宮城県
食べたことがある人は、まだまだ少ないはず……!
亘理町や山元町ではちらほらお見受けしていますが、2021年に品種登録されたばかりの最新いちごなんです。そして、今私がお気に入りの品種です〜!
山梨県にある企業が、三重県と共同開発した品種だそうで、全国的にみても今シーズンから出荷を始めている農家さんも多いように思います。
表面のパンッと張ったツヤ感がたまらなく食欲をそそります……!
そして断面の色のコントラストが、美しい〜〜!
フルーツサンドや、ショートケーキにしたいような鮮やかさで、初めて食べた時はこの断面に大興奮でした……!
サクサクとした硬めの食感で、ついついスナック菓子のようにパクパク食べてしまいます。甘味も強く果汁感も比較的あるのに、日持ちもする万能選手。何より驚いたのは、完熟すると感じるわたあめのようなあま〜い香り……! お店に並んでいるのを見かけたらぜひ一度食べてみてください!
今回は、山元町の「ICHIGO WORLD(イチゴワールド)」ショップ内で購入しました!
・サイズ感:小粒〜中粒
・果肉の硬さ:★★★★★
・果汁感:★★★☆☆
・日持ち:◎
果肉が硬めな方が好きみたい。すずの甘さや歯応えが好みかも!
いちごマニアが選ぶ推しいちご 2品種
宮城県でも栽培されている品種ですが、私が特にお気に入りの農園が出荷するいちごが仙台で購入できたので食べ比べに加えてみました〜!
岩手県盛岡市でいちご農家を営む「桜木農園」。
園主さんは生粋のいちご好き。大粒で完熟収穫にこだわっています。完熟収穫だからこそ、ほとんどが盛岡市内のみの流通ですが、仙台でも購入できるようになったので嬉しいです〜〜!!
紅ほっぺ|岩手県
宮城県内でも多く栽培されている品種ですが、「もういっこ」や「にこにこベリー」に比べると流通量は少なめ。
その理由の一つは果肉の柔らかさ。大粒になればなるほどジュワっとジューシーな食べ応えのある品種ですが、表面が痛みやすくあまり店頭に並んでいないような……。
いちご狩りで食べられる施設は比較的多いので、完熟の紅ほっぺは一度ご賞味あれ……!
特に大粒になる品種なので、個人的に大好きな紅ほっぺ!
私は基本的に購入したその日のうちに食べるようにしています。
・サイズ感:中粒〜特大粒
・果肉の硬さ:☆☆☆☆☆
・果汁感:★★★★★
・日持ち:△
甘くて食べ応えがありました……!
やよいひめ|岩手県
こちらも、宮城県内でよく栽培されている品種の一つ。
春が近づいて、気温が高くなると少しずつ食味が落ちてくると言われるいちごですが、やよいひめは名前の通り「弥生(3月)まで高品質」なのが特徴。美味しさのピークはまだまだこれからですよ〜!
紅ほっぺとは特徴が変わり、歯応えのある果肉の硬さが特徴。
完熟しても淡いオレンジ色の果肉なので、色が濃くなくても全体的に綺麗に色づいていたら食べ頃です!
練乳をかけたみたいなミルキーなコクのある甘さは一度食べると病みつきに。美味しい「やよいひめ」を求めて、ついつい売り場をチェックしちゃいます。
・サイズ感:中粒〜特大粒
・果肉の硬さ:★★★★★
・果汁感:★★☆☆☆
・日持ち:○
私がいちごにハマったきっかけの品種!
仙台市中心部で様々な「いちご」を購入できるオススメの青果店
近所のスーパーや青果店でも十分なクオリティのいちごを購入できますが、今回は私がよくいちごを買うために通い詰めている青果店を2店舗ご紹介します!
3007(サンゼンナナ)|仙台駅
仙台駅1階「tekute(テクテ)」内にある青果店です。通路側にはスムージーやサラダなどのテイクアウトメニューが並んでいます。
仙台中央卸売市場内にある「工藤祐作商店」が運営しているので品質は折り紙付き! 県内産以外にも、全国各地のいちごや珍しいいちごが並ぶことが多く、日によってはワンコインの食べ比べパックが並ぶこともあるんです……! 仙台駅に行くときは必ず立ち寄ってチェックしています〜!
3007(サンゼンナナ)
住所:〒980-0021 仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅1階 tekute内
営業時間:8:00〜20:00
電話:022-393-9339
公式Instagram
カーラ・フルッタ|長町駅
長町駅構内の「tekute ながまち」に店舗を構える岩手県のおいしい食材を中心に、フルーツや野菜を扱う店舗です。仙台市内で唯一「桜木農園」のいちごを取り扱っているので、他のいちごも一緒にチェックしています〜!
カーラ・フルッタ
住所:〒9982-0011 仙台市太白区長町5丁目1-30
営業時間:10:00〜21:00
電話:022-738-8636
いかがでしたか?
今回の食べ比べを通して、私は個人的に「大粒」「甘みが強い」「硬め」のいちごが好きなのだとわかりました!
KURASHITOスタッフ内でも、一番好きな品種を聞いてみたところ「紅ほっぺ」や「とちあいか」「すず」と好みが大きく分かれる結果に……!
同じ品種でも、作っている場所や農家さんのこだわりで食味が変化するいちご。季節ごと、農園ごと、品種ごとなどなど食べ比べの方法もまだまだたくさんありそうです!
ぜひ美味しそうないちごを見かけたらお手にとってみてはいかがでしょうか?
みなさんの「推しいちご」を機会があったらぜひ教えてくださいね!
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※本記事に掲載されている内容は、購入した店舗での取り扱いを元にした情報です。店舗・時期により取り扱いがない場合もございます。詳しくはお近くの店舗や、掲載店舗へお問い合わせください。
※生産元、出荷時期によりサイズや食味は変化します。