仙台の通勤・通学の交通手段は?
「仙台に引っ越すことになったけれど、会社までの通勤をどうしよう……」
「交通手段で悩んでしまって、どこのエリアで部屋を探したらいいかわからない……」
転勤などで仙台に初めて住むことになった方からよくいただくお悩みです。
各地域によって交通事情は全く異なりますし、ネットで調べても全体的なイメージをつかみづらいかと思います。
仙台では、通勤・通学の距離や交通手段、ルートによって、移動時間や費用は大きく異なります。「家賃の安い部屋を選んだけど、交通費が高くて、生活費が高くなってしまった……」というようなことが起こらないように、お部屋を決める前には交通手段もご確認を!
今回は、仙台の交通事情をできるだけ網羅的に整理してみましたので、お部屋選びの前にぜひご一読ください!
※掲載情報は執筆時のものなので、最新の情報は各交通機関のWebサイトなどを必ずご確認を!
目次
1. 仙台の通勤時間
2. 仙台の通勤・通学の交通手段
3. 自動車
4. 地下鉄・JR・バス
5. 自転車
6. 徒歩
1. 仙台の通勤時間
まずは、仙台の通勤時間の目安をみてみましょう。
仙台市の平均通勤時間は28.5分。
政令市の中では、真ん中ぐらいですね。
仙台市外から転入された方も通勤時間に強い不満を感じることあまりなさそうです。
仙台市内の通勤時間別の住まいの数もみてみましょう。
仙台の住宅のうち、通勤時間が30分以内の住宅が55%、15分以内の住宅が19%。
仙台では、通勤時間30分以内であれば、お部屋探しに困ることはなさそうです。
15分以内まで絞ってもお部屋を見つけることはそこまで難しくなさそうです。
次は、仙台の方々の交通手段の利用状況をご紹介します。
2. 仙台の通勤・通学の交通手段
こちらのグラフでは、仙台の方々がどのような交通手段で通勤・通学しているのかを示しています。
通勤には、半数以上の方が自動車を利用されているのが特徴的です。通学では、学校の近くに住んでいる方が多いせいか、徒歩と自転車が半数を占めています。
仙台でお部屋を探す際には、「通勤・通学に自動車を利用するか、公共交通を利用するか」をはじめに決めていただくのがおすすめです。
仙台の交通事情のイメージはつかめましたでしょうか?
ここからは、各交通手段の詳細についてご説明します。
3. 自動車
先ほどご覧いただいたように、仙台では自動車が主要な交通手段になっており、一世帯あたりの自動車保有台数は1.3台。
1ヶ月の自動車等関係費の平均は15,090円だそうです。
駐車場代(月極)は場所によって大きく異なりますが、5,000円(郊外)〜15,000円(中心部)ぐらいの印象です。
ちょっと見づらいのですが、こちらのマップは朝と夕方の渋滞状況を表したものです。
平日の朝は仙台中心部へ向かう道で渋滞が起こり、夕方には反対方向に渋滞が発生しています。
各道路の渋滞状況について調べるには、NAVITIMEの「スポット周辺の渋滞予測」がおすすめです。
エリア、日にち、時間を指定すると、詳細な渋滞予測を教えてくれます。自動車での通勤・通学を検討されている方はぜひチェックしてみてください。
4. 地下鉄・JR・バス
地下鉄・JR
地下鉄とJRは、仙台駅を起点に郊外へと伸びています。
仙台市内でよく使われる路線を図にまとめてみました。
地下鉄には南北線と東西線があり、最も利用者が多い公共交通です。
南北線は、北の副都心である泉中央や南の副都心である長町など、人気の高いエリアを網羅したメジャーな路線です。
東西線は、2015年に開通したばかりの路線です。仙台駅の東側の沿線では住居や商業施設の開発が活発で、人気上昇中です。
JRでは、仙台の南北を通る東北本線、仙台と山形をつなぐ仙山線、仙台と石巻を結ぶ仙石線が通勤などでよく使われています。
国土交通省による、各路線の最も混む時間帯の混雑率は以下の通りです。
- 地下鉄南北線 北仙台→北四番丁(8:00-9:00)・・・143%
- 地下鉄東西線 連坊→宮城野通(8:00-9:00)・・・84%
- JR東北本線 松島→仙台(7:00-8:00)・・・112%
- JR東北本線 岩沼→仙台(7:30-8:30)・・・111%
- JR仙山線 作並→仙台(7:30-8:30)・・・124%
- JR仙石線 陸前原ノ町→仙台(7:30-8:30)・・・112%
最も混む路線でも南北線の143%と、東京などと比べると電車はそこまで混まない印象です。
ただ、実感としては、本当のピーク時は上記の統計が示すより混むことがある気がします……。
ただ、地下鉄については、仙台駅から最も遠い泉中央駅でも所要時間は15分程度と、乗車時間自体長くありません。
運行状況については、地下鉄は天候の影響を受けにくく、運行本数も多いので、トラブルは少ない印象です。
一方で、JRは雪などの影響で運休・遅延が度々発生しているので、通勤のご利用にはご注意を。
バス
仙台の主なバスには、市営バスと宮城交通の2系統があります。
バスの路線は仙台駅を中心に、駅の無いエリアをカバーするように路線が設定されています。
バスと電車を併用して通勤されていたり、雨のときに自転車の代わりに使用される方もいらっしゃいます。
路線図などの詳細については各社のWebサイトにてご確認ください。
朝や夕方の混雑時には、バスの到着が時刻表より10分程度遅れることは多いようです。
実際の運行状況が気になる方は、「どこバス 仙台」というバスの接近情報を教えてくれるサイトで、利用予定のバスの状況をチェックしてみてください。
仙台の地下鉄、JR、バスのイメージはわきましたでしょうか?
次に各公共交通機関の費用についてご紹介します。
運賃・定期代
地下鉄、JR、市バスのいくつかの区間の運賃と定期代を表にしてみました。
仙台の地下鉄と市営バスの料金は高い!と言われることが多いです。
仙台駅を中心に定額エリアも設定されているのですが、対象エリア外の料金の上昇が急になっています。
遠距離の移動で複数の交通機関を利用する場合は料金はかなり高額になるのでご注意を。
地下鉄・市バス 仙台市交通局公式Webサイト
JR東日本 えきねっと
5. 自転車
駐輪場
鉄道を利用され、駅から勤務先までが少し遠い場合、自転車を併用するのもおすすめです。
駐輪場は中心部や駅周辺、大型商業施設の近くに整備されています。
市営の駐輪場の1ヶ月の定期代は、屋根有りが1,200円、屋根無しが960円(2019年8月時点)となっています。
仙台市 公式Webサイト 駐輪場マップ
コミュニティサイクル DATE BIKE
仙台にはドコモ・バイクシェアが運営する「DATE BIKE」というコミュニティサイクルがあります。携帯電話で会員登録をすることで、ポート間で電動自転車を乗り捨てできるレンタルサイクルです。
ダテバイクには、料金体系がいくつかあるのですが、通勤・通学の方は次のどちらかのプランを選んでいる方が多いようです。
- 1回会員:月額基本料 0円/月 1回の移動の最初の60分:165円
- 月額会員:月額基本料 2,200円/月 1回の移動の最初の30分:0円
延長料金はどちらも110円/30分です。(金額は2019年10月1日以降の消費税込のものです。)
出勤時の片道の移動時間が30分以内、1ヶ月に14日以上出勤される方であれば、月額会員の方がお得なようです。
6. 徒歩
徒歩や自転車で会社や学校に行く途中、急な坂道があるとツラいですよね……。
徒歩・自転車を主な通勤・通学の手段に考えている方のために、仙台の坂道の多いエリアをあらためて調べてみました。
地下鉄南北線と東西線の各駅の標高(海面からの高さ)と各駅の間の距離を基に、仙台の断面図(的なもの)をつくってみました。ギザギザの激しいところが急な坂道が多いイメージです。
地下鉄東西線の八木山動物公園駅は日本で一番高いところにある地下鉄駅!だそうです。大町西公園駅の西側から八木山動物公園駅にかけて斜面になっており、八木山動物公園駅の周辺には急な坂道が多数あります。
また、地下鉄南北線の旭ヶ丘駅の周辺も坂道が多いエリアです。
物件を内覧するときには自動車で移動することが多いと思いますが、お申し込みの前には周辺を実際に歩いてみるのがおすすめです。
いかがだったでしょうか?
仙台での通勤・通学のイメージをお持ちいただけましでしょうか?
お部屋を選ぶ際には、家賃だけではなく、交通手段についてもぜひチェックしてみてください。
お悩みの際にはいつでもお気軽にKURASHITOまでご相談を!