RYO KOIZUMI Exhibition “en”
カリグラフィーアーティスト小泉遼氏の個展「RYO KOIZUMI Exhibition “ e n ”」がRevolutionで開催中です。小泉氏には以前、RELISHとしてKURASHITOオフィスのウォールアートをデザイン制作していただきました。
●ウォールアート制作動画
東京、大阪に続けて3回目の開催となる今回の個展では、代表作「enso」シリーズを大小合わせ全12点が展示されています。
禅における円相から着想を得た「enso」シリーズ。本来、一筆描きで描かれる円相を、幾重にも筆を重ねて制作しています。円相の解釈は見る者に委ねられ、その人の心を映し出すとも言われています。
氏が10年間庭師として培った感性と禅の考えを尊重したデザインから、日本のわびさびや奥ゆかしささえ感じ取ることができます。
緻密な筆の繰り返しには小さな積み重ねが大きなことを成し遂げるという氏の強い信念が込められています。
「制作時には、とにかくその一筆を丁寧に描く、それ以外に何も考えません。そうすると、時間的な呪縛から逃れられる。その瞬間にだけ集中できる。逆を言えば、余計なことを考えられない、いわば修行のような状態と言えるかもしれません」(小泉氏)
大きな作品の制作にかかる期間は約6日間。一筆たりとも失敗をゆるされないというプレッシャーに反比例して、完成後の達成感も大きくなるのだそう。「人生にも同じことが言えるのではないでしょうか。人生には段階があって、その壁を乗り越える度に人生の達成感も強くなっていく」(小泉氏)
展示会タイトルでもある「en」は、「円」、「縁」など多義的に解釈することができます。
10年間庭師として歩んできたバックグラウンドや、カリグラフィーアーティストとしての道のりが反映されたensoは、まさに小泉さんの人生にリンクした代表作と言えるでしょう。
「自分自身の人生はもちろん、この作品をご覧になった誰かの人生につながるものがあれば嬉しいです」(小泉氏)
RYO KOIZUMI / 小泉 遼
CALLIGRAPHY ARTIST
GRAPHIC DESIGNERカリグラフィーアーティスト、グラフィックデザイナーとして文字を中心としたビジュアルやロゴのデザイン等をてがける。
2018年まで10年間庭師として培った感性が大きく影響し、近年では文字自体が持つ線の美しさを抽象的に捉えた作品を製作し個展を開催。
L.S.W.Fのメンバーとして2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」の題字を制作。 ペイントチームRELISHを結成し、Summer sonic、GREENROOM FESTIVALをはじめとしたイベントや、グローバル企業のオフィスの壁画を描くなど活動のフイールドを広げている。WEB:https://www.greenandblacksmith.com/
Instagram:https://www.instagram.com/green_and_black_smith/
RYO KOIZUMI Exhibition “en”
日程:2019年11月23日(土)~12月1日(日)
時間:11:00~20:00
会場:Revolution
〒980-0021 仙台市青葉区中央2-10-10 2F
小泉遼さん Facebook