7名の個性あふれる刺繍作品が集う「やっぱり糸が好き!展 vol.2」レポート!
個性豊かな刺繍展、「やっぱり糸が好き!展 vol.2」におでかけしてきました!
7名の作家さんの刺繍作品が並ぶ、まさに糸好きにはたまらないイベントでしたよ~!
お写真を交えてレポートしていきますね。
「やっぱり糸が好き!展 vol.2」は、春日町のメリーメリークリスマスランド内「メリラボ」さんにて7月24日、25日に開催された刺繍作品の展示会です。
主催者である「ナガモト刺繍店」さんがお声がけした6名は、元からお友達の方や、イベントの出店で知り合った方、お店のお客様などさまざま。皆さん主に宮城県、山形県で活動されています。
あざやかな空色のドアを開けると、すでにたくさんのお客様が! 中には男性の方もいて、ハンドメイド好きの輪の広がりを実感します。
実は新型コロナウイルスの影響により延期開催となったこちらのイベント。当初の告知から本日まで楽しみにされていた方も多く、みなさんとても嬉しそうに作品を眺めていました。
ちなみに延期となった「vol.1」は、ナガモト刺繍店さんのInstagramでオンライン開催されていたので、見かけた方も多いはず! 私も熱のこもった紹介コメントで予習をし、今回のイベントに臨ませていただきました~!
ここからは、それぞれの作家さんの作品と作風をご紹介していきまーす!
Teff*Teff
リングに糸をぐるぐると巻きつける、100年の歴史あるチェコの糸ボタンをメインに制作されているTeff*Teffさんの作品。
ぺたっと平たい形がかわいらしく、一見素朴な糸ボタン。レースやビーズを施して現代風にアレンジされています。
隙間なく張られた刺繍糸の光沢がきらきらと美しく、ガーリーにもシックにも使えそうなブローチやアクセサリー。刺繍作品の他にもミニチュアシューズのオブジェなども並んでいましたよ!
Teff*Teff
https://www.instagram.com/teffteffmini/
cozuzu手芸店
cozuzu手芸店さんの作品はスウェーデン刺繍で制作されています。布の織り目をすくって糸を通すので、裏側から刺し目が見えないんです。実際に見せていただき驚きました……!
手にとってなぞりたくなるような規則性のある模様と、なめらかなグラデーションがきれい。
他イベントにてスウェーデン刺繍のワークショップも開催されているそうなので、興味のある方はぜひ体験してみてくださいね。
cozuzu手芸店
https://www.instagram.com/cozuzuito/
Osanji
一世を風靡した映画「ボヘミアン・ラプソディ」にてQUEENとフレディ・マーキュリーに心を奪われたOsanjiさん。刺繍にもその愛が存分に込められています。
まるで絵と勘違いしてしまいそうなほど緻密な作品の、溢れ出す躍動感に思わず「すごい!」と声をあげてしまいました。
個人的に「酔い良い鳥獣戯画シリーズ」も、かわいらしくもシュールでたまらなかったですね……!
Patches 澤村藍
人形作家としても活躍されるPatches 澤村藍さん。ハンドメイド雑誌「コットンタイム」で連載をされていたプロの作家さんです。
本誌キャラクター「コットちゃん」のお人形やルーマニアの伝統刺繍「イーラーショシュ」のかわいらしい展示と、力強く迫力あるカザフ人の刺繍布「トゥスキーズ」のギャップ……!
たくさんの方がその圧倒的な存在感に足を止めていました。
Patches 澤村藍
https://www.instagram.com/aimau_325/
木魚
独創的で、ぱっと目を引くアーティスティックなデザイン。
ハンドメイドでありながらも、どこか洗練された木魚さんの作品は「横振りミシン」というスカジャンの刺繍などに使われるミシンを使用して制作されています。製法上、絵柄や模様はアドリブだとか……!
線の細さ、生地と糸の色味、すべて計算しつくされたような作品ばかりです。
Chiku Chiku-Lab.
淡いピンクと水色が透ける、とにかく愛らしいオーガンジー刺繍。ビーズやラメを使用し、きらきらと瞬くアクセサリーは女の子の心を掴んで離しません。
そんなときめきあふれた作品を生み出すChiku Chiku-Lab.さん、なんと刺繍男子なんです!
名探偵コナンがお好きとのことで、キャラクターや漫画のコマを表現した「コナン刺繍」も必見! 残念ながらお写真が撮れなかったので、ぜひぜひInstagramで見てみてほしいです……!
Chiku Chiku-Lab.
https://www.instagram.com/chiku_chiku_san/
ナガモト刺繍店
今回のイベント主催者である「ナガモト刺繍店」さん。繊細な技術もさることながら、やはり特徴は題材のユニークさ!
落ち武者、からあげ、たこつぼ、生姜チューブなどなど……! どんなテーマでもナガモトさんの手にかかれば刺繍作品に大変身。時にはかわいらしく、時には生々しく、思わず目を奪われるナガモト刺繍店ワールドです。
さんざん悩んだ末、私も「イクラ丼ブローチ」を購入。
ナガモトさんが作家の活動を始めたのは3年前。陸奥国分寺薬師堂で開催されている「お薬師さんの手づくり市」がきっかけとのことです。
一度見たら忘れられないインパクトを秘める作品のファンは多く、当日もナガモトさんとぜひお話をしたい! という方がひっきりなしに訪れていました。
一言に刺繍と言えど、製法やモチーフもさまざま。技術によって発祥国も異なり、それぞれ夢中になったエピソードも違って……。今回のイベントで、刺繍の世界がぐんと広がりました。
そしてなにより、7名の作家さんがとっても楽しそうにされているのがすてきでした。たくさんのお客様と大好きな「糸」に囲まれて、幸せな空間を共有できたことを嬉しく思います。
それぞれの作家さんの今後の出店情報は、各公式アカウントをご確認くださいね。